フリーフォーム アニメーションを使用した Biped のアニメート
 
 
 

Biped では、フリーフォーム アニメーションとフットステップ(足跡)アニメーションという 2 種類のアニメーションを実行できます。このレッスンでは、フリーフォーム アニメーションを使用して、Dr. X に連続して膝を深く曲げさせます。フリーフォーム アニメーションでは、足跡を使用しません。フリーフォーム アニメーションの場合は、すべてのキーを手動で設定する必要があります。

どのようなアニメーションになるか、結果を確認するには、\sceneassets\renderassets\ フォルダのプレビュー ファイル dr_x_kneebends.avi を参照してください。

膝を深く曲げてエクササイズをする Dr. X

レッスンの準備:

  1. dr_x_03.max を開きます。

    このシーンには、エンベロープが適切に調整された Dr. X が含まれています。

  2. H キーを押し、オブジェクト リストから DrX Biped L Foot を選択します。

足を接地する:

Dr. X はスクワットをするので、足を動かす必要はありません。足を接地して、エクササイズ中には動かないようにします。

  1. [モーション]パネルに移動します。
  2. [キー情報]ロールアウトを開き、[IK]拡張バーを展開します。

    左足が選択されているので、左足にキーを設定できます。

  3. [キー情報]ロールアウトで、 ([接地キーを設定])をクリックします。
  4. [トラックの選択]ロールアウトで、 ([反対])をクリックして DrX Biped R Foot を選択します。
  5. ([接地キーを設定])をクリックして、右足のキーを設定します。

1 回目の膝曲げをアニメーションする:

最初に、膝曲げのモーションをアニメーションします。Dr. X は、腕を広げた現在の姿勢から膝を曲げて、合計 4 回のスクワットをします。スクワットが終わったら、元の姿勢に戻ります。

足を接地しているときは、Biped の重心を上下に移動することによって膝曲げをアニメートします。

  1. タイム スライダがフレーム 0 にあることを確認します。
  2. [トラックの選択]ロールアウトで、 ([ボディ垂直方向])をクリックします。

    重心のボディ垂直方向トラックが選択されます。

  3. ([オート キー])をオンにします。
  4. 重心を少し下に移動して、キャラクタの膝を軽く曲げます。

    これによって、フレーム 0 で、重心のボディ垂直方向トラックのキーが配置されます。

  5. フロント ビューポートを右クリックしてアクティブにし、タイム スライダをフレーム 15 にドラッグします。
  6. Z 軸に沿って重心を約 - 0.25m 下に移動します。

    [Z]フィールドの座標系表示を確認し、約 -0.25m に達したら、マウス ボタンを放します。キーが、フレーム 15 で自動的に作成されます。これが、Dr. X がスクワットをしたポーズになります。

  7. タイム スライダを前後に移動して(ドラッグして)、Dr. X が膝を 1 回曲げるのを確認します。

立っている姿勢をコピーして貼り付ける:

  1. タイム スライダをフレーム 0 までドラッグします。
  2. [コピー/貼付け]ロールアウトを展開します。

    このロールアウトのツールを使用すると、1 つのフレームから他のフレームにキーをすばやくコピーして貼り付けることができます。既定値では、[姿勢]オプションが選択されます。このオプションでは、個々のボディ パーツからキーを貼り付けることができます。

  3. [コピー/貼付け]ロールアウトで ([コレクションを作成])をクリックします。コレクションに Dr. X poses という名前を付けます。
  4. ([姿勢をコピー])をクリックします。
  5. [コピーした姿勢]フィールドで、姿勢の名前を Standing に変更します。
  6. タイム スライダをフレーム 30 までドラッグします。
  7. ([オート キー])がオンのままになっていることを確認します。
  8. [コピー/貼付け]ロールアウトの[オプションを貼付け]領域で、 ([垂直を貼付け])をクリックします
  9. ([姿勢を貼付け])をクリックします。

    Dr. X が再び立ち上がります。[オート キー]をオンにして姿勢を貼り付けると、現在のフレームの新しいポーズにキーが作成されます。ここでは、フレーム 30 の重心のボディ垂直方向トラックに新しいキーが作成されました。

スクワットする姿勢をコピーして貼り付ける:

  1. フレーム 15 に移動します。
  2. [コピー/貼付け]ロールアウトで、 ([姿勢をコピー])をクリックします。姿勢の名前を Squatting に変更します。
  3. フレーム 45 に移動し、 ([姿勢を貼付け])をクリックします。

名前変更したポーズを貼り付ける:

2 つのポーズを保存したので、それらを他のフレームに簡単に貼り付けることができます。

  1. フレーム 60 に移動します。[コピーした姿勢]リストから Standing を選択し、[姿勢を貼付け]をクリックします。
  2. フレーム 75 に移動します。[コピーした姿勢]リストから Standing を選択し、[姿勢を貼付け]をクリックします。
  3. フレーム 90 で、Standing を貼り付けます。
  4. フレーム 105 で、Squatting を貼り付けます。
  5. フレーム 120 で、Standing を貼り付けます。

    これで、このアニメーションの膝曲げモーションをすべて作成できました。必要に応じて、アニメーションを再生してモーションを確認します。

  6. ([オート キー])をオフにします。
  7. MyDrX02.max と名前を付けてシーンを保存します。

腕をアニメーション付けする:

脚が曲がるように設定したので、次は、腕を回転し、上半身をロックします。Dr. X がしゃがむと腕が前に揺れ、立ち上がると体の横に戻ります。また、2 つのキーを設定して上半身をロックし、Dr. X が常に前を向くようにします。

  1. H キーを押し、DrX Biped L UpperArm を選択します。
  2. [トラックの選択]ロールアウトで ([シンメトリ])をクリックし、反対側の上腕を選択します。
  3. タイム スライダをフレーム 0 までドラッグします。
  4. [キー情報]ロールアウトで、 ([キーを設定])をクリックします。

    腕を伸ばした位置で腕のキーが設定されます。

    警告:必ず[キー情報]ロールアウトの[キーを設定]ボタンを使用してください。[オート キー]の下の[キーを設定]テキスト ボタンではありません。
  5. [コピー/貼付け]ロールアウトで、 ([姿勢をコピー])をクリックします。ポーズに Arms Out という名前を付けます。
  6. タイム スライダをフレーム 15 までドラッグします。
  7. ([オート キー])をオンにします。
  8. トップ ビューポートで、腕を Z 軸回りに約 -75 度 回転します。

    腕の回転時には、[Z]フィールドの座標系表示を確認してください。キーが追加され、Dr. X の腕が前に伸びます。

    ヒント:両腕が反対方向ではなく、同じ方向に回転する場合があります。この場合、各腕を個別に選択して回転します。

  9. [コピー/貼付け]ロールアウトで[姿勢をコピー]をクリックし、姿勢に Arms Forward という名前を付けます。
  10. 次の各フレームで、コピーした姿勢を貼り付けて腕のキーを設定します。
    • フレーム 30: Arms Out
    • フレーム 45: Arms Forward
    • フレーム 60: Arms Out
    • フレーム 75: Arms Forward
    • フレーム 90: Arms Out
    • フレーム 105: Arms Forward
    • フレーム 120: Arms Out
  11. ([オート キー])をオフにします。

アニメーションを再生する:

  1. Biped のすべての部分を選択し、右クリックして[選択を非表示]を選択します。
  2. メッシュを選択します。 [修正]パネルで、電球をクリックしてオンにすることによって、メッシュ スムーズ モディファイヤをオンにします。
  3. アニメーションを 再生します。

    アニメーションを確認したら、 再生を停止します。

  4. my_drx03_freeform.max と名前を付けてシーンを保存します。

モーション クリップを保存する:

満足するアニメーションの結果が得られた場合、その結果を保存して、後で他のシーンの他の Biped にモーションを適用できます。モーションを保存すると、Biped キャラクタの動作の固有のフォーマットである .bip ファイル フォーマットで保存されます。

  1. ビューポートを右クリックし、[すべて表示]を選択します。
  2. Biped の任意のパーツを選択します。
  3. [Biped]ロールアウトで ([ファイルを保存])をクリックします。

    [ファイルを保存]ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. 新しく \character_animation\motions というフォルダを作成するなど、モーション ファイルを保存するフォルダを指定します。
  5. ファイル名として my_kneebends と入力し、[保存]をクリックします。

    モーションが BIP ファイルとして保存されます。

    フリーフォーム アニメーションの詳細については、チュートリアル フリーフォーム アニメーションを参照してください。

次のレッスン

フット ステップ(足跡)で Biped をアニメートする