車体のローリングの設定
 
 
 

車体のローリングは、自動車が鋭角なコーナーを曲がる際に生じます。こうしたローリングは、最近の自動車ではよほどスピードを出さない限り普通は見られません。しかし、この例のモデルである 1957 年式のシェビーのように古い自動車の場合は、スピードを出さなくても、乗車している人も周りで見ている人も分かるようなかなりのローリングが発生します。

レッスンの準備:

車体のローリングの効果を作成する:

このレッスンでは、自動車をローカル X 軸を中心に回転させることで、車体のローリングの効果を作成します。ローリングの方向は、ハンドルの回転でコントロールします。

  1. アニメーションのフレーム 1 が表示されていることを確認します。
  2. トップ ビューポートで、自動車を ズーム拡大し、F3 キーを押して[ワイヤフレーム]モードをオンにします。
  3. メイン ツールバーで ([選択して回転])をクリックし、座標系が[ローカル]に設定されていることを確認します。
  4. 任意のビューポートで、ハンドル オブジェクトを 選択します。

    ハンドルはローカル Z 軸を中心に回転します。

  5. 車体オブジェクトを選択します。

    車体はローカル X 軸を中心に回転します。

  6. 再度ハンドルを選択して右クリックし、クアッド メニューから[ワイヤ パラメータ]を選択します。
  7. [変換] [回転] (2 番目の)[オイラー XYZ] [Z 回転]を選択します。

  8. 車体をクリックし、[変換] [回転] (2 番目の)[オイラー XYZ] [X 回転]を選択します。

  9. [パラメータ ワイヤリング]ダイアログ ボックスでコントロール方向を右向きに設定します。これで、ハンドルの Z 回転によって車体のローリング(Z 回転)がコントロールされるようになります。
  10. 右側の[式]パネルで Z_回転/40 という式を作成し、[接続]をクリックします。
    注:ハンドルの回転を 40 で割る(/40)ことで、ハンドルの回転量に対して車体の回転量(ローリングの大きさ)をかなり小さくしています。この値は好みで調整してください。
  11. [カメラ]ビューポート ラベルをクリックして[カメラ] [Camera_Wall_S]を選択し、アニメーションをスクラブして車体のローリングの効果を確認します。

    レフト ビューポートに表示された車体のローリング

  12. ファイルに mycar_rig_06.max と名前を付けて保存します。

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ドライバーの視点の調整