このレッスンでは、アニメーション パスに沿って自動車が左右に動いたときに前輪が旋回する(左右に向きを変える)ようにコントロールを追加していきます。また、リアルなアニメーションにするためには、車輪の旋回とハンドルの回転を連動させる必要もあります。
ポイント ヘルパーを使用して自動車のアニメーションをパスに拘束したように、さらにもう 2 つポイント ヘルパーを作成して、ハンドルの回転で前輪の旋回をコントロールします。
これで、前のレッスンで設定した位置リスト コントローラと回転リスト コントローラが自動的に割り当てられ、ヘルパーのローカル方向をコントロールできるようになります。
[現在のオブジェクト]領域と[ターゲット オブジェクト]領域の両方で[基点]をオンにします。
[方向位置合わせ]領域で、[X 軸]、[Y 軸]、[Z 軸]をすべてオフにします。
左前輪と右前輪にそれぞれのポイント ヘルパーを位置合わせした状態
次は、車輪を旋回する(左右に向きを変える)ことができるように、自動車の階層と親子関係を調整します。これらの手順は、次のレッスンで車体のローリングをリギングするための準備にもなります。
左前輪を左前輪のヘルパーにリンクさせる
ハンドルを回転させると、前輪が反対方向へ旋回することが分かります。これは、コントローラの式を変更することで修正できます。さらにもう 1 つ問題があります。前輪の旋回は、ハンドルの回転よりもはるかに小さくなければなりません。前輪の旋回範囲は約 90 度までであるのに対し、ハンドルは 2 ~ 3 回転まで動かすことができます。
ハンドルの回転方向と前輪の旋回方向が逆の状態
マイナス記号(-)演算子を付けることで 2 つの回転が同じ方向になり、さらに *8 と /8 によって左前輪の旋回(Z 回転)がハンドルの回転量の 1/8 になります。
なお、右前輪のヘルパーは左前輪のヘルパーをミラーリングではなくコピーして作成したものであるため、手順 12、13 とまったく同じ式にしてください。
ハンドルを Z 軸を中心に -280 度回転させる
ハンドルを Z 軸を中心に 500 度回転させる