フリーフォームの歩行サイクルのアニメーション
 
 
 

3ds Max には、すばやく簡単に歩行アニメーションを作成するための専用機能 (足跡モード) が用意されていますが、フリーフォーム アニメーションで歩行サイクルを作成することもできます。

このレッスンでは、アニメーションされた基点と IK ブレンド キーを使用して、地面に対する足の動きを制限できます。

スキル レベル: 中級 ~ 上級

所要時間: 1 時間 10 分

二足歩行の仕組み

Biped を使用して歩行を作成しない場合は、人間の歩行サイクルは 2 歩で定義されていることを知っておくと便利です。2 歩とは、左足から右足、次に右足から左足へという順です(またはこの逆の順序でもかまいません)。2 つのステップは、次の 4 つの状態に分けられます。

左足から右足:

1. 接地

2. ダウン

3. パッシング

4. アップ

5. 再び接地(1 と同じですが、脚が逆向きです)

  1. 接地: 両足が地に着いています。この時点での歩幅が一番広くなり、エクストリーム ポーズと呼ばれる状態です。
  2. ダウンまたは「反動」: 接地後、重心が前に出た脚に移動します。ボディの位置が低くなり、両脚が曲がった状態です。
  3. パッシングまたは「移行」: 前に出た脚がまっすぐになり、後にあった脚がその横を通過します。ボディが接地のときよりも高い位置まで上がります。
  4. アップまたは「最高点」: 後にあった足が前に出て、接地する直前の状態です。もう片方の足が前方向にボディを押し上げ、ボディが一番高い位置まで上がります。
  5. 接地: ポーズ 1 と同じですが、1 とは逆の脚が接地します。

どのポーズからでも歩行サイクルのアニメーションを開始できます。通常、アニメーション作成のリファレンス ポーズにはエクストリーム ポーズが適していることから、多くのアニメータは接地のポーズからサイクルを開始します。

歩行サイクルに使用するフレーム数を決定する必要があります。フレームにすると、1 秒間に 2 歩のアニメーションを作成できます。これは自然なペースであり、このチュートリアルでは 12 フレーム サイクルを使用します。ユーモラスな早歩きのアニメーションを作成する場合には、カートゥーン作家は 8 フレーム サイクルを使用します。ゆっくりと動くキャラクタには、1 秒間に 1 歩の 24 フレーム サイクルが適しています。このチュートリアルでは、それよりも若干ゆっくりめの 37 フレーム サイクルを使用します。

このチュートリアルの準備