フット ステップ(足跡)で Biped をアニメートする
 
 
 

フリーフォーム アニメーションを習得したので、フットステップ アニメーションの基礎を学習します。フットステップ アニメーションでは、Biped の足の位置のみを制御します。このレッスンでは、Dr. X が 8 歩進むフットステップ アニメーションを作成します。

どのようなアニメーションになるか、結果を確認するには、\sceneassets\renderassets\ フォルダのプレビューファイル dr_x_walk.avi を参照してください。

レッスンの準備:

  1. \character_animation\quick_start フォルダの dr_x_03.max 再度開きます。

    このシーンには、メッシュに Physique が適用され、すべてのエンベロープが調整された Dr. X が含まれています。メッシュは、アニメーション用に準備されています。

  2. H キーを押し、オブジェクト リストから DoctorX を選択します。
  3. パースペクティブ ビューポートでメッシュを右クリックし、クアッド メニューから[選択を非表示]を選択します。

    メッシュを非表示にすると、Biped の選択とアニメーションのテストが簡単になります。非常に細かいメッシュでは、特にこれがあてはまります。

  4. H キーを再び押して、重心である DrX Biped を選択します。

足跡を作成する:

今回は、Dr. X をまっすぐ前進させます。

  1. [モーション]パネルに移動します。
  2. [Biped]ロールアウトで ([足跡モード])をオンにします。

    ここで表示されたロールアウトを使用して、Dr. X の足跡を作成します。

  3. [足跡を作成]ロールアウトで ([複数の足跡を作成])をクリックします

    [複数の足跡を作成: 歩く]ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. [一般仕様]領域で、[足跡数]を 8 に上げ、[OK]をクリックします。
  5. [足跡操作]ロールアウトで、 ([非アクティブな足跡のキーを作成])をクリックします。

    足跡のキーが作成されると、Dr. X はポーズを変えます。

  6. ([アニメーションを再生])をクリックします。タイム スライダを左右に動かして、より細かくアニメーションを検討しても良いでしょう。

    Biped の歩行をぱっと見ただけで、Dr. X の歩行がおかしいことが分ります。足が近づきすぎ、腕が体の横でまっすぐ伸びています。また、メッシュを再表示すると、靴と手が、体の他の部分と衝突したり交差したりします。以下では、Dr. X の歩行が自然に見えるように微調整します。

アニメーションを調整する:

このレッスンのこの部分では、多少の調整をしてアニメーションをクリーン アップします。

  1. Dr. X の前に足跡の輪郭が表示されていない場合は、以下を実行します。
    • [Biped]ロールアウトで、ボタンの下にあるグレーの拡張バーをクリックします。別のボタンが表示されます。
    • [表示]領域で、 ([足跡と数を表示])をクリックします。
      注: それでも足跡が表示されない場合は、[足跡と数を表示]ボタンをクリックしたまま、ボタンのフライアウトが表示されるまで押さえます。フライアウトから、[足跡と数を表示]ボタンを選択します。
  2. パースペクティブ ビューポートで、必要に応じてズーム縮小し、すべての足跡を表示します。選択ウィンドウをドラッグし、すべての足跡を囲みます。Biped の両足の下の 2 つの足跡が含まれていることを確認してください。

    選択すると、足跡が白に変わります。

    注:足跡モードで作業しているので、足跡しか選択できません。Biped の上をドラッグしても、その他のオブジェクトは選択されません。
  3. [足跡操作]ロールアウトで[長さ]をオフにして、[スケール]を 2.5 に上げます。

    Biped の足の位置が広がり、フィギュア モードでの表示に近づきます。足の位置は広がりましたが、メッシュを表示すると手が脚と交差します。次に、これらを修正します。

腕を回転する:

足の位置を広げた状態で手を振ると、手が脚と交差します。ここでは多少のフリーフォーム アニメーションを実行し、腕が脚と交差しないようにします。

  1. [Biped]ロールアウトで ([足跡モード])をオフにします。

    これで、Dr. X の腕を回転できるようになりました。

  2. H キーを押し、DrX Biped L Upperarm を選択します。
  3. [トラックの選択]ロールアウトで ([シンメトリ])をクリックします。

    タイム ラインのキーに注目してください。それぞれのキーで腕を回転します。

  4. ([オート キー])と ([キー モード切り替え])をオンにして、タイム スライダの右矢印をクリックします。

    タイム スライダがフレーム 30 に移動します。

  5. メイン ツールバーの ([選択して回転])をクリックします。
  6. 座標系表示の[Y]フィールドに 12 と入力します。

    腕がボディから離れて回転します。

    ヒント:両腕が反対方向ではなく、同じ方向に回転する場合があります。この場合、各腕を個別に選択して回転します。
  7. 引き続き、タイム スライダの右矢印をクリックして次のキーに移動し、タイム ラインの各キーに同じ値の回転を設定します。

    フレーム 0 (ゼロ)のキーを忘れないでください。

  8. ([オート キー])をオフにして、アニメーション プロセスを終了します。
  9. アニメーションを再生します。

BIP ファイルにモーションを保存する:

足跡のモーションを保存しておくと、後で他のシーンに使用できます。

  1. [Biped]ロールアウトで ([ファイルを保存])をクリックします。

    [ファイルを保存]ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. 新しく \character_animation\motions というフォルダを作成するなど、モーション ファイルを保存するフォルダを指定します。
  3. ファイル名として my_DrXWalk と入力し、[保存]をクリックします。

    足跡のモーションが BIP ファイルに保存されます。

再生またはレンダリングの準備をする:

  1. 再度 H キーを押します。[シーンから選択]ダイアログ ボックスで、 ([すべてを選択])をクリックしてから[OK]をクリックします。
  2. Biped を右クリックして[選択を非表示]を選択します。

    Biped が非表示になります。

  3. 右クリックし、クアッド メニューから[名前による表示]を選択します。

    [表示するオブジェクトを名前で選択]ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. リストから DoctorX を選択し、[表示]をクリックします。

    Dr. X のメッシュが表示されます。

  5. クリップをクリックして選択します。
  6. [修正]パネルで、[メッシュ スムーズ]モディファイヤがオンに設定されていることを確認します(電球アイコンが白の状態)。
  7. パースペクティブ ビューポート内をクリックし、 ([アニメーションを再生])をクリックします

  8. my_drx03_footsteps.max と名前を付けてシーンを保存します。

次のレッスン

モーション ミキサーを使用した、モーションの組み合わせ