オブジェクト ペイントを使用した木の分配
 
 
 

木のプロキシを適切に定義できたので、次は複数回インスタンス化し、地表に分配する手段が必要です。 そのために、Autodesk 3ds Max 2011 の新機能であるオブジェクト ペイント機能を使用します。オブジェクト ペイントを使用すると、オブジェクトを別のオブジェクト上にペイントできます。このレッスンでは、プロキシの木を地表オブジェクト Plane01 上にペイントします。

レッスンの準備:

ペイントする木を選択する:

  1. リボンが開いていない場合は、メイン ツールバーで ([グラファイト モデリング ツール])をクリックします。リボン全体が表示されるまで 展開/集約アイコンをクリックします。
  2. リボンの[オブジェクト ペイント]タブをクリックします。

  3. [ペイント オブジェクト]パネルで ([オブジェクト リストを編集])をクリックします。

    [ペイント オブジェクト]ダイアログ ボックスが開きます。

  4. ダイアログ ボックスで、[追加]をクリックします。

    [オブジェクトを選択]ダイアログ ボックスが開きます。

  5. Shift を押したまま 8 本の木のオブジェクトすべてをクリックし、[追加]をクリックします。

    このレッスンでペイントする木立には、さまざまな種類が含まれています。別の機会に、春の木や秋の木のみを選択してもよいでしょう。

  6. [ペイント オブジェクト]ダイアログ ボックスを閉じます。

    これで、地表に木をペイントできるようになりました。既定値では、ペイント オブジェクト ツールは選択したセットの最初のオブジェクトを使用します。

オブジェクト ペイント ツールのセットアップ:

  1. [ペイント オブジェクト]パネルのドロップダウン リストから[すべて、ランダム]を選択します。

    ペイントすると、木はランダムな順序で表示されます。

  2. また、[ペイント オブジェクト]パネルで[ペイント オン]ドロップダウン リストを開き、[選択したオブジェクト]を選択します。

  3. [ブラシ設定]パネルで[間隔]を 40.00 単位に設定します。

  4. また、[ブラシ設定]パネルで[位置合わせ]ドロップダウン リストを開き、[法線に位置合わせ]をオフにします。

    木は垂直方向に生やし、地表が平らでない場所でも傾むかないようにします。

  5. [ブラシ設定]パネルの右側には、[スキャッタ]、[回転]、[スケール]の 3 つのコントロールの領域があります。このチュートリアルでは[スキャッタ]ツールは使用しませんが、他の 2 つの領域を調整します。

    [ブラシ設定]パネル [回転]領域で、[Z]座標フィールドの横にあるドロップダウン矢印をクリックし、ドロップダウン リストで[ランダム Z]をオンにします。

    ペイントするときに、木は垂直(Z)軸を中心にランダムな量だけ回転します。

  6. [ブラシ設定]パネル [スケール]領域で ([軸ロック (均等スケール)]) がオンになっていることを確認し、 スケール タイプ ドロップダウン リストを開いて[ランダム]を選択します。

    [ランダム]を選択すると、[スケール]領域には軸の値の範囲が表示されます。[軸ロック]がオンになっているので、X 軸の値のみを変更できます。

  7. また、[スケール]領域で X の最小値(左側)を 60 に、最大値(右側)を 160 に設定します。

    木の高さは 60から 160 単位の範囲で変化します。

    これで木をペイントする準備が整いました。

プロキシの木をペイントする:

  1. 地表オブジェクト Plane01 選択します。

    [オブジェクト ペイント]は現在選択しているオブジェクト上にペイントされるように設定されていることを忘れないでください。

  2. トップ ビューポートを最大化にして、 ([選択図形ズーム])をクリックします。
  3. [ペイント オブジェクト]パネルで、 ([ペイント])をクリックしてオンにします。

  4. 地表オブジェクト上をドラッグする間は、マウス ボタンを押さえたままにします。木のコピーがシーンに追加されます。木の間は 40 単位以上離れます。

    木は密集させてペイントしてかまいませんが、小川の岸の近くではカメラの視線の正面に直接ペイントすることを避けます。

  5. トップ ビューポートを最小化し、Camera01 ビューポートをアクティブにし、 シーンをレンダリングします。

    ヒント:地上レベルよりも上に木が浮いている場合は、[ペイント オブジェクト]パネルで[オフセット]の値を負の値(-3.0 など)にします。
  6. [オブジェクト ペイント]のすぐれた機能の 1 つは、コミットする前に、レンダリングされたシーンをプレビューできることです。
    • 結果に満足できない場合は、 ([キャンセル])をクリックします。

      ペイントした木が削除され、また最初からやり直すことができます。

    • 満足のいく結果が得られたら、 ([コミット])をクリックします。

      シーンに、オリジナルの木のプロキシ オブジェクトのコピーとして木が追加されます。

      興味があれば、前述したとおり特定の季節の木だけをペイントするなど、他のオプションを試してみてください。あるいは、[スケール X]の範囲を変更して、サイズの変化が大きい(または小さい)木をペイントしてもよいでしょう。

作業を保存する:

まとめ

mental ray レンダラーでレンダリングする場合、mr プロキシを使用すると、類似したオブジェクトの多数のインスタンスを含む大規模なシーンを作成するのに便利です。mr プロキシ オブジェクトは直接編集できませんが、メモリ使用量とレンダリング時間を節約できる利点があります。