モーション ミキサーを使用した、モーションの組み合わせ
 
 
 

このレッスンでは、これまでに作成した 2 つのモーション ファイルにモーション ミキサーを使用します。モーション ミキサーでは、Dr. X が深く膝を曲げてから歩くまでの間にスムーズなトランジションを作成できます。

このレッスンの準備:

モーション ミキサーを開く:

モーション ミキサーは、オーディオ ファイルの代わりにアニメーション ファイルを使用して作業すること以外は、サウンド ミキサーに似ています。ここでは、.bip ファイルであるモーション クリップをモーション ミキサーに追加し、クリップ間にトランジションを作成して相互にスムーズにブレンドします。

  1. Biped の任意のパーツを選択します。
  2. [モーション]パネルに移動します。
  3. [Biped]ロールアウトで、 ([フィギュア モード])がオンの場合はオフにします。
  4. [Biped アプリケーション]ロールアウトで、 ([ミキサー])をクリックします。

    [モーション ミキサー]ウィンドウが表示されます。

    ミキサーに Biped が自動的に表示されます。「すべて」というラベルの付いた既定のトラックグループが追加されています。ここで、トラック、モーション、クリップ、トランジションのレイアウトを始めます。「すべて」というラベルは、トラックに配置したモーションが、特定のボディ パーツではなく Biped 全体に適用されることを示します。

    ヒント:[モーション ミキサー]ウィンドウ のサイズは変更できます。ミキサーに追加したものが見やすいように、ウィンドウの端を垂直方向または水平方向にドラッグできます。

    モーション ミキサーを開いて、[Biped]ロールアウトの[ミキサー モード]ボタンがオンであることを確認します。

    ミキサー モードがオンの場合、Biped は、モーション ミキサーでモーションを実行します。

ミキサーにクリップを追加する:

トラックグループには、レイヤ トラックまたはトランジション トラックの形式でトラックが含まれます。それぞれのトラックで、クリップとトランジションを追加します。作業の最終成果はミックスと呼ばれます。

ここでは、トラックグループにクリップを 2 つ追加し、その間にトランジションを作成します。

  1. 「すべて」のトラックグループ上の一番上のトラックをクリックして選択します。選択すると、トラックの色が明るいグレーに変わります。

    既定値では、一番上のトラックはレイヤ トラックです。このトラックは、間にトランジションが含まれない連続するクリップに使用します。ここでは 2 つのクリップの間にトランジションを作成するので、トランジション トラックを使用する必要があります。

  2. ミキサーのメニュー バーの[トラック]メニューから[トランジション トラックに変換]を選択します。

    トラックがトランジション トラックに変わります。このトラックは、元のトラックよりも縦長で、2 つのトラックと 1 つのトランジションを配置できるようになっています。

    ヒント:トラックを右クリックすると、同じメニュー オプションにアクセスできます。
  3. [トラック]メニューで[新規クリップ] [ファイルから]を選択します。

    [開く]ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. 前の 2 つのレッスンを実行し、そこで作成したモーションを使用する場合は、モーションを保存したフォルダを参照し、my_kneebends.bip を選択します。それ以外の場合は、\sceneassets\animations\ フォルダを参照し kneebends.bip を選択します。

    膝曲げのモーションが格納されたクリップがトラックに追加されます。

  5. トランジション トラックの空白領域を右クリックし、ポップアップ メニューから[新規クリップ] [ファイルから]を選択します。my_drxwalk.bip または dr_x_walk.bip を選択します。

    2 つ目のクリップがトラックに追加され、2 つのクリップ間にトランジションが自動的に追加されます。トランジションは、クリップの色よりも暗い色で表示され、2 つのクリップ間のトランジション時間にわたって配置されます。

  6. モーション ミキサー ツールバーの ([ズーム拡張])をクリックして、ミックス全体が見えるようにします。

  7. モーション ミキサー ツールバーの ([範囲を設定])をクリックします。

    この機能によって、アニメーションの長さが、ミックスに必要なフレーム数に自動的に設定されます。この場合、アニメーションの長さは 225 フレームに設定されます。

ミックスを再生する:

2 つのクリップとトランジションから構成される、基本的なミックスを作成しました。ここではアニメーションを再生します。

  1. [Biped]ロールアウトで、 ([ミキサー モード])がオフになっている場合はオンにします。
  2. ([アニメーションを再生])をクリックします。ビューポートでアニメーションを確認し、[モーション ミキサー]ウィンドウでその進行状況を確認します。

    Dr. X は、最初のクリップで膝を曲げます。

    トランジションを経て 2 番目のクリップにスムーズに移行して歩き始めます。

    トランジション中に足がややスライドします。この問題はミキサーで修正できますが、このチュートリアルでは取り上げません。

  3. シーンに my_drx03_mixer.max と名前を付けて保存します。
    ヒント:このアニメーションをレンダリングする場合は、レンダリングの前に、Biped を非表示にし、メッシュを選択して、[修正]パネルでメッシュ スムーズ モディファイヤをオンにします。

まとめ

このチュートリアルでは、Biped のシステムの作成、Physique モディファイヤを使用した Biped へのスキンの追加、フリーフォーム モードと足跡モードでの Biped のアニメート、既に作成されているアニメートされたクリップのモーション ミキサーによる連結など、character studio の重要な要素をいくつか紹介しました。