完成したアニメーションの複数のフレームをレンダリングするには、高速なマシンを使用していても時間がかかります。リアルなマテリアルや影付けなどの要因によっても、処理速度が低下する場合があります。しかし、このシーンは比較的単純なので、それほどの時間はかかりません。
シーンを設定する:
- クイック アクセス ツールバーで
([ファイルを開く])をクリックし、保存したアニメーション my_battlefield attack.max を開きます。または、\scene\startup フォルダにある battlefield_attack.max を開きます。
注:完成ファイルを \scenes\startup 以外のフォルダに保存した場合、いずれかのファイルを開くときにファイルが不明であることを通知するメッセージが表示されることがあります。この問題が発生した場合、[見つからない外部ファイル]ダイアログ ボックスの[参照]ボタンをクリックします。[外部ファイル
パスを設定]ダイアログ ボックスが開きます。[追加]ボタンをクリックします。[新規外部ファイル パスを選択]ダイアログ ボックスを使用し、オリジナル ファイルのロード先のフォルダに移動し、[パスを使用]をクリックします。[OK]をクリックし、[続行]をクリックします。
アニメーションのレンダリング:
このチュートリアルを完遂するために、前に作成したアニメーションのレンダリングを行います。レンダリング時間はおよそ 15 分ですが、マシンの処理速度に応じて異なります。
- メイン ツールバーで、
([レンダリング設定])をクリックします。
[レンダリング設定]ダイアログ ボックスが開きます。
- [時間出力]領域の[アクティブ タイム セグメント]を選択します(この設定を[単一]のままにすると、現在表示されているフレームだけがレンダリングされます)。
ヒント:高速なコンピュータを使用している場合は、次の手順を省略してかまいません。
- [出力サイズ]領域で、既定値(640 x 480)を 320 x 240 に変更します。
指定したサイズは、既定値の領域の 4 分の 1 の大きさしかありませんが、その分レンダリングがかなり高速化されます。
- [レンダリング出力]ロールアウトの[ファイル]ボタンをクリックします。(このコントロールを表示するには、下までスクロールする必要があります)。
- [レンダリング出力ファイル]ダイアログ ボックスでアニメーションの名前 mybattlefield_attack.avi を指定します。[保存]をクリックし、アニメーションを既定値のフォルダ(通常は \renderoutput)に保存します。
警告:ファイル名に .avi の拡張子を追加するか、ファイル タイプとして AVI を選択する必要があります。保存するアニメーション フォーマットのタイプをプログラムに指示しないと、レンダリングは行われません。
- [AVI ファイル圧縮設定]ダイアログ ボックスで次のように設定します。
- 必要であれば、圧縮プログラムを[Cinepak Codec by Radius]に変更します。codec (コーデック)の選択肢はたくさんあります。Cinepak はたいていは満足な結果を得ることができ、Windows マシンでも普通にインストールされているので、作成した圧縮
AVI ファイルを多くの視聴者に読み取ってもらうことができます。
[レンダリング設定]ダイアログ ボックスの[ファイルを保存]がオンになり、出力先のフィールドに mybattlefield_attack.avi の場所が表示されます。
- [レンダリング設定]ダイアログ ボックス
[ビュー]リストで[Camera001]を選択します。
正しいビューポートをレンダリングしていることを常に確認するようにしてください。
ヒント: 通常は、カメラ ビューポートをレンダリングします。
- [レンダリング]をクリックし、レンダリング処理を開始します。
レンダリングがきちんと開始されていることを確認するために、2、3 フレームを観察してください。[残り時間]に表示される概算によって、レンダリング処理にどれくらいの時間がかかるかだいたい分ります。
レンダリングしたアニメーションの再生:
- アニメーションのレンダリングが終了したら、[レンダリング]メニュー
[イメージファイルを表示]を選択します。
既定値では[ファイルを表示]ダイアログ ボックスに \renderoutput サブフォルダが開かれます。
- mybattlefield_scene.avi をハイライト表示し、[開く]をクリックして Media Player を表示します。
- Media Player でアニメーションを再生します。
まとめ
3ds Max ユーザ インタフェースを使用してアニメートしたシーンを作成する方法を学習しました。ビューポートのナビゲート、プリミティブを使用した単純なオブジェクトの作成とオブジェクトへのマテリアルの割り当てなどの手順が分かりました。また、オブジェクトを移動しアニメートする方法、およびアニメーションをレンダリングする方法についても学習しました。