衣服を完成させてアニメート
 
 
 

衣服をアニメートする前に、布地の全体的な外観を向上させることができる手順がいくつかあります。

シーンを設定する:

[リラックス]モディファイヤを使用してスカートの外観を向上させる:

この時点でスカートをレンダリングすると、スカートのひだがよく表示され、プリーツも良い仕上がりに見えますが、プリーツに沿って小さなこぶのようなものがあります。これは削除した方がよいでしょう。

この場合、布地のパラメータを微調整するのではなく、[リラックス]モディファイヤを適用します。

  1. スカートを 選択します。
  2. [モディファイヤリスト]から、[リラックス]を選択します。
  3. [パラメータ]ロールアウトで[リラックス値]の値を 0.75 に変更します。

    モデルをレンダリングすると、プリーツがスムーズになりました。

スカートのカラーを変更する:

  1. [名前とカラー]領域でスカートのカラー見本をクリックします。

  2. [オブジェクト カラー]ダイアログ ボックスで、暗い赤のカラー見本をクリックし、[OK]をクリックします。

[シェル]モディファイヤで衣服に厚みを加える:

現時点では、プルオーバーとスカートは非常に薄く、実際のところ、技術的には全く厚みがありません。このことは、布地をアニメートしたときに、特にプルオーバーで問題になる場合があります。スキンのパッチが布地を通り抜けてしまう可能性があります。この「衣類の不具合」を避けるために、[シェル]モディファイヤを使用して衣類に厚みを加えます。

  1. プルオーバーを 選択します。
  2. [モディファイヤリスト]から、[シェル]を選択します。
  3. [パラメータ]ロールアウトで、[外部量]の値を 0.002m に変更します。

    2 ミリメートルは、現実的な布地の厚さです。

  4. モディファイヤ スタックを右クリックし、ポップアップ メニューから[コピー]を選択します。

  5. スカートを 選択します。
  6. モディファイヤ スタックを右クリックし、ポップアップ メニューから[貼り付けをインスタンス化]を選択します。

    プルオーバーとスカートがどちらも同じ厚さになりました。

衣服をアニメートする:

  1. プルオーバーを 選択します。
  2. モディファイヤ スタックで[布地]モディファイヤをクリックしてアクティブにします。
  3. [オブジェクト]ロールアウトで[シミュレート]をクリックします。200 のフレームすべてのシミュレーションを実行しましょう。これは数分で終わります。

  4. フレーム 0 に戻り、スカートを 選択します。
  5. [オブジェクト]ロールアウトで[シミュレート]をクリックします。200 のフレームすべてのシミュレーションを実行しましょう。スカートは密度の高いメッシュなので、少し長めの時間がかかります。

  6. フレーム 0 に戻り、アニメーションを 再生します。

    プルオーバーはモデルのボディにぴったりとフィットし、スカートは重力とモデルの動作に従って揺れ動きます。また、モデルの膝とぶつかることによっても動きます。

    アニメーションを見終わったら、 再生を停止します。

作業を保存する:

まとめ

[服飾メーカー]モディファイヤと[布地]モディファイヤは連携して動作し、現実的な方法でアニメートする衣服を作成できます。[服飾メーカー]モディファイヤでは、洋服メーカーで使用される紙のパターンに似た、スプラインで構成されたパターンを使用します。パターンにメッシュを追加して、縫い目やプリーツなど、その他のディテールを指定できます。[布地]モディファイヤは、服飾メーカーを使用してセットアップしたパネルの縫い目を結合し、モデリングされた布地を変形します。また、キャラクタのメッシュに布地をフィットさせ、重力の効果を追加し、衣服をアニメートできます。