Biped にポーズを付けてキャラクタ メッシュに合わせたら、キャラクタ メッシュに Physique モディファイヤを適用します。Physique モディファイヤは、Biped とキャラクタ メッシュを関連付けます。
Physique の適用とセットアップを行うと、Biped のアニメーションはメッシュに伝わり、ボーンと筋肉が基礎部分に備わっているかのようにメッシュが動きます。
キャラクタ メッシュは Biped に関連付けられました。メッシュ内に通っている、オレンジ色の変形スプラインは、Biped 構造全体がメッシュに関連していることを表します。
Dr. X メッシュのオレンジ色のスプライン(Biped のボーンを非表示にして、[シースルー表示]モードで表示した様子)
Physique では、メッシュの頂点を介して Biped とメッシュが関連付けられます。Biped のそれぞれのパーツは、エンベロープと呼ばれる領域で囲まれ、エンベロープ内のメッシュの頂点は、その Biped パーツの影響を受けます。エンベロープの既定のサイズは、Biped パーツのサイズによって決まり、Biped にポーズを付けたときに設定されます。
多くの場合は、エンベロープを手動で調整し、Biped をメッシュと適切に連動させる必要があります。不規則なスパイクがメッシュから突き出ている場合は、1 つ以上の頂点が、エンベロープの影響領域外に存在することになります。腕を回転することによって、この影響を確認できます。
エンベロープの影響を受けない頂点が形状からはみ出す
Biped を通っている、オレンジ色のスプラインが、黄色に変わります。これは変形スプラインで、このスプラインが移動すると、メッシュが変形されます。
各 Biped パーツに、2 つのエンベロープ、つまり内部エンベロープ(赤)と外部エンベロープ(紫)があることに注意してください。グローブの開口付近にある、一部の頂点は、外部エンベロープ境界の外側にあります。この頂点は、エンベロープを拡大しないかぎり、Biped の前腕の影響をまったく受けません。
Dr. X のグローブの開口にある頂点が、エンベロープ内に収まりました。
暗い外部エンベロープが、前腕を完全に囲む
すべてのエンベロープをメッシュに正しく適合するには、その他多くの細かい調整が必要になります。次のレッスンでは、適切に調整されているメッシュとエンベロープを含むファイルをロードします。
エンベロープの調整が完了したら、メッシュをより滑らかに見せるために、メッシュに対して Physique モディファイヤの上に メッシュ スムーズ モディファイヤを適用できます。
スタック上で Physique の上にメッシュ スムーズを配置すると、エンベロープの調整は、モデルのポリゴンが少ない状態で行うことができます。Physique の設定は、スタックの境界を越えて メッシュ スムーズ モディファイヤに渡されます。