Revit でのシーンの準備
 
 
 

このレッスンでは、Revit を使用して設定を調整した後、3ds Max Design でシーンの質を更に向上させます。

このレッスンを行うには、お使いのワークステーションに Revit がインストールされている必要があります。Revit がインストールされていない場合は、このレッスンは省略して、次のレッスン( 3ds Max Design シーンを FBX ファイルへリンク)に進んでください。

レッスンの準備:

  1. Revit アプリケーションを起動し、\scenes\interoperability\using_autodesk_revit_files フォルダを参照します。beachhouse.rvt をハイライト表示し、[開く]をクリックします。
    注:この RVT ファイルは、Revit 2010 以前のバージョンの Revit でも開くことができますが、ユーザ インタフェースが変更されていること(特にリボン コントロール)、およびこのレッスンで紹介する手順とは一部異なる部分があることに注意してください。

    beachhouse.rvt プロジェクトには、浜辺にあるバンガローのモデルが描かれています。シーンを書き出す前に、まず Revit の各種オプションを使用して、モデルの屋根のマテリアルを変更しましょう。

    注:マテリアルは 3ds Max Design で変更することもできますが、Revit を使い慣れている場合は、Revit で変更する方がよいでしょう。
  2. SteeringWheels コントロールを使用してビーチ ハウスをズーム拡大します。

Revit で屋根のマテリアルを変更する:

  1. 屋根のオブジェクトをクリックして選択し、リボンから ([要素プロパティ])をクリックします。
  2. [要素プロパティ]ダイアログ ボックスで、[タイプを編集]をクリックします。

  3. [タイプ プロパティ]ダイアログ ボックス [タイプ パラメータ]領域 [建設]ロールアウト [構造]項目を選択し、[編集]をクリックします。

  4. [アセンブリを編集]ダイアログ ボックスで、[プレビュー]をクリックします。

    左側にパネルが表示され、屋根の詳細断面図が表示されます。

  5. [レイヤ]領域 [マテリアル]列で、リストの一番上の項目、[Roofing - Asphalt]をクリックします。

    [Roofing - Asphalt]エントリをクリックすると、 ブラウザ アイコンが表示されます。このアイコンをクリックします。

    [マテリアル]ダイアログ ボックスが開きます。

  6. [マテリアル]ダイアログ ボックスで[レンダリングの外観]タブをクリックして、屋根板のマテリアルのサムネイルを表示します。

  7. [マテリアル]領域のリストで、下へスクロールして[Roofing - Slate]を選択します。

    注:このマテリアルが使用できない場合は、[置き換える]をクリックし、レンダリング外観ライブラリから代わりのマテリアルを選択します。

  8. 開いているすべてのダイアログ ボックスで[OK]をクリックして、マテリアル編集コントロールを終了します。

    選択したマテリアルのテクスチャとマッピング座標は、3ds Max Design に正確に転送され、手動で調整する必要はありません。

Revit で照明オブジェクトのプロパティを確認する:

マテリアルと同様に、Revit シーン内の照明オブジェクトのプロパティもすべて 3ds Max Design へ正確に読み込まれます。そこで、現在のシーン内の照明に、3ds Max Design で使用したいプロパティが設定されているかどうかを確認しておきましょう。

  1. 左側にあるプロジェクト ブラウザ パネルで、[ビュー] [天井伏図]の下の[Level 1]をダブルクリックします。

    天井の図面が表示されます。

  2. ハウスの主要部分の天井伏図がよく見えるように ズーム拡大します。

    ハウスの内部には 7 個、ポーチの外側には 3 個のシーリング ライトがあります。

  3. シーンで任意のシーリング ライトのオブジェクトをクリックして選択します。

    リボンの[要素]パネルに照明オブジェクトの説明が表示されます。

  4. リボンで ([要素プロパティ])をクリックし、[インスタンス プロパティ]ダイアログ ボックスで[タイプを編集]をクリックします。
  5. [タイプ プロパティ]ダイアログ ボックス [タイプ パラメータ]領域で、[フォトメトリック]ロールアウトまで下へスクロールし、表示されているパラメータを確認します。

    これらの値(特に、[初期強度]と[初期の色])は 3ds Max Design でのレンダリング結果に影響するため、適切に設定されている必要があります(これらの値は、必要に応じて、後で 3ds Max Design でも変更できます)。

  6. [初期強度]ボタンをクリックして、光の強度に関する詳細を表示します。

    注:3ds Max Design では、照明の強度を測る単位として、ワットではなくルーメンが使用されます。Revit シーンを 3ds Max Design に読み込むと、ワットはすべてルーメンに変換されますが、照明オブジェクトの光の強度自体は変わりません。
  7. [OK]をクリックして、ダイアログ ボックスを終了します。
  8. Level 1 ビューに戻って Pendant Light オブジェクトをクリックして選択します。これは、天井の図面の右下、ダイニング エリアのライトです。
  9. リボンで ([要素プロパティ])をクリックして、[インスタンス プロパティ]ダイアログ ボックスを開きます。
  10. シーリング ライトのオブジェクトのときと同じように、[タイプを編集]をクリックし、[フォトメトリック]ロールアウトに表示されているプロパティを確認します。
  11. [OK]をクリックして、ダイアログ ボックスを終了します。

カメラを作成する:

既定値では、Revit の 3D ビューではアイソメトリック パースペクティブが使用されますが、FBX ファイルにはカメラ ビューを 1 つ含める必要があります。したがって、シーンを書き出す前に、Revit で少なくとも 1 つはカメラ ビューを作成しておく必要があります。この手順では、外観を映すカメラを作成します。

注:Revit で複数のカメラを作成することもできますが、FBX ファイルに書き出せるカメラ ビューは 1 つだけです。
  1. プロジェクト ブラウザ パネルで[ビュー] [平面図]を展開し、[Level 1]をダブルクリックします。

  2. ビーチ ハウスとその周辺の領域が見えるようにズームします。

  3. リボンで[表示]タブに移動します。
  4. [作成]パネルで [3D ビュー]ドロップダウン リストを開き、[カメラ]を選択します。

  5. シーンの左にある参照オブジェクトの下をクリックしてカメラを配置し、ビーチ ハウスの正面の壁沿いの、両開きドアの左側の箇所をクリックします。

    カメラ ビューが作成されます。次のレッスンでは、最初にこのビューを使用して 3ds Max Designでイメージをレンダリングします。リボンも変更され、[カメラを修正]タブが表示されます。

  6. ([要素プロパティ])をクリックして、[要素プロパティ]ダイアログ ボックス [識別情報]ロールアウト [ビューの名前]フィールドで、カメラの名前を Exterior に変更します。

  7. [範囲]ロールアウトまで下へスクロールして、[終了クリップ アクティブ]をオフにして[OK]をクリックします。

    [終了クリップ アクティブ]をオフにすると、バンガロー モデルの背景の地表もカメラに映し出されます。照明やマテリアルのプロパティと同様に、クリッピングのパラメータも必要に応じて 3ds Max Design で変更することができます。

    カメラ ビューのクリッピングをオフにして、シーンの背景を表示した状態

    ヒント:カメラ ビューにおけるハウスのフレーミングを調整したい場合は、SteeringWheels の見回すツールとウォーク ツールを使用してカメラを動かします。

レンダリングと太陽の位置をセットアップする:

  1. ビューの下部にある ([レンダリング ダイアログ]を表示)をクリックします。

    [レンダリング]ダイアログ ボックスが開きます。

    シーンの実際のレンダリングは 3ds Max Design で行うため、Revit ではレンダリング設定の値を変更する必要はありません。ただし、[照明]領域の[スキーム]の設定だけは例外です。

    [照明]領域 [スキーム]ドロップダウン リストで[外部: 太陽のみ]を選択した場合は、3ds Max Design シーンではデイライト システムだけがオンになり、すべての人工照明オブジェクトはオフになります。逆に、[内部: 人工照明のみ]を選択した場合は、シーンではユーザが作成した屋内の照明オブジェクトのみが使用され、デイライト システムはオフになります。

  2. このチュートリアルでは、屋内の照明はまだ使用しないので、[スキーム]は既定値の[外部: 太陽のみ]に設定しておきます(人工照明は、必要になったときに 3ds Max Design でオンに戻すことができます)。
  3. [照明]領域 [太陽光源]でドロップダウン メニューを開き、プリセットのリストから[編集/新規作成]を選択します。

    [太陽と影の設定]ダイアログ ボックスが表示されます。これを使用して、デイライト システムによって作成される太陽の地理上の位置や時刻を設定します。

  4. [太陽と影の設定]ダイアログ ボックス [静止]タブで、静止状態の太陽のプリセットのリストから[右上からの太陽光]が自動的に選択されます。

    ([1 日]タブと[複数日]タブでは、1 日または複数日間で太陽の位置をアニメートするためのプリセットを選択できます。)

  5. [右上からの太陽光]が選択されている状態で、[複製]をクリックします。 新規プリセットの[名前]ダイアログ ボックスが開きます。

    新規プリセットの[名前]ダイアログ ボックスが開きます。

  6. [名前]ダイアログ ボックスで East Coast と入力し、[OK]をクリックします。

    ここではデイライト システムを使ってケープコッドの昼下がりの太陽の位置をシミュレートしたいため、このような名前にしました。

  7. [太陽と影の設定]ダイアログ ボックス [設定]領域で、[日付、時刻、場所による設定]を選択します。

  8. [場所]は[Boston, MA]のままにします(地理的にケープコッドに近いため)。日付フィールドを「5/10」のままにしておき、時間フィールドを 3:17 PM に変更して[OK]をクリックします。
  9. [レンダリング]ダイアログ ボックスを閉じます。

    これで、シーン ファイルを FBX 形式で書き出す準備ができました。

シーンを書き出す:

Revit から FBX 形式に書き出すには、先ほど作成した Exterior カメラ ビューなどの、3D ビューを使用する必要があります。

  1. アプリケーション メニューを開き、[書き出し] [FBX]を選択します。
    注:このとき、プロジェクトの保存を求めるメッセージが表示されます。このチュートリアルを進めるにあたっては、プロジェクトを保存する必要はありません。
  2. [3ds Max (FBX)を書き出し]ダイアログ ボックスが開きます。[ファイル名/接頭表記]フィールドで、ファイル名を beachhouse に変更します。必要に応じて、(サブフォルダではなく) import\Revit_files フォルダに移動し、[保存]をクリックしてシーンを書き出します。
  3. Revit を最小化します。ただし、このチュートリアルの中でまた使うので、まだ閉じないでください。

次のレッスン

3ds Max Design シーンを FBX ファイルへリンク