「mr Sky ポータル」は、3ds Max Design デイライト システムによって生成されるスカイ ライト(太陽からの直接光(サンライト)ではなく「天空光」)をギャザリングする(集光する)ことができるライト オブジェクトです。Sky ポータルをガラス戸や窓といったオブジェクトに適用すると、これらのオブジェクトが光源となります。その結果、オブジェクトの周囲(つまり、建物の室内)が光で照らされます。
このレッスンでは、ビーチ ハウスの窓に Sky ポータルを追加して、室内に多くのデイライトが取り込まれるようにします。
前のシーンから続行するか、beachhouse_skyportals.max を開きます。このファイルは、\scenes\interoperability\Autodesk_Revit フォルダにあります。
カメラを前方にドーリーして、ビーチ ハウスの正面に寄ります。
シーンをレンダリングします。
この時点では、ライティングはデイライト システムだけです。テラスの張り出し屋根の裏面、さらに柱と外壁の陰の面にも、間接光がしっかり当たっています。
バンガローの室内にはデイライトも多少差し込んでいますが、詳細が分かるほどではありません。この問題を、窓に Sky ポータルを追加することで修正します。
クローンを作成します。このクローンは、この後のレンダリングの結果のイメージと比較するために使用します。
[作成]パネルで
([ライト])をクリックします。[オブジェクト タイプ]ロールアウトで[mr Sky ポータル]をクリックし、[オート グリッド]をオンにします。
[オート グリッド]をオンにすると、シーン内のサーフェスにオブジェクトを直接作成することができます。
カメラ ビューポートでシーン内のいくつかのオブジェクトの上でマウスを動かし、オート グリッドによって、カーソルの位置に応じて座標軸の方向が変化する様子を確認します。

ポーチの床を向いた作成軸

正面の窓を向いた作成軸
オブジェクト上に「mr Sky ポータル」を配置するときは、Z 軸がサーフェスに対して垂直になるようにカーソルを合わせます。

小さな窓がいくつもある建物の場合は、モデルのすべての窓とガラス戸ごとに Sky ポータルを作成します。ただし、このシーンの場合は、大きな Sky ポータルを 1 つ作成すれば十分です。
シーンをもう一度レンダリングし、先ほどクローンを作成したレンダリング イメージと結果を比較します。
Sky ポータルの効果は、室内のデイライトの設定を調整すると、さらに明確になります。その作業は後でするとして、はじめに、バンガローの室内を映し出す別のカメラを作成する必要があります。
ズーム拡大します。
[作成]パネルで
([カメラ])をクリックします。[オブジェクト タイプ]ロールアウトで、[ターゲット]をクリックしてオンにします。

[Camera002]を選択して作成したカメラのビューポートに切り替えます。
([パン])を使用して、カメラがハウスの室内をとらえるようになるまで、カメラとターゲットを上へ移動します。
([レンダリング フレーム ウィンドウ])をクリックして、レンダリング フレーム ウィンドウを表示します。
([環境と効果ダイアログ(露出制御)])をクリックして、[環境と効果]ダイアログ ボックスを表示します。

[露出]領域で、[シャッタ スピード]を 125 (1/125 秒)に変更します。
この変更を反映して、プレビュー サムネイルが動的に更新されます。

[レンダリング設定]ダイアログ ボックスを使用して、レンダリング フレームの解像度を、これらのシーンの既定値となっている 640 × 480 よりも小さいものに変更します。

Sky ポータルをオフにすると、室内を照らすデイライトがいかに足りないかが分かります。Sky ポータルを使わずにライティングを改良するには、光線のバウンス数を増やすという方法があります。
[シーンから選択]ダイアログ ボックスを開き、mr Sky Portal001 オブジェクトを選択します。[OK]をクリックします。
[修正]パネルに切り替え、[mr Sky ポータル パラメータ]ロールアウトで Sky ポータルをオンに戻します。
レンダリング フレーム ウィンドウで先ほどのレンダリングのクローンを作成し、再度[レンダリング]をクリックします。
キッチン カウンターとキャビネットのディテールがはっきりしました。また、シーン全体の色合いが、Sky ポータルによって取り込まれたスカイライトのせいで青みがかっています。
[シャドウ]領域の[シャドウ サンプル]の値を 64 に変更します。
ここでもう一度シーンをレンダリングする前に、キッチンのライト オブジェクトを少し調整しておきましょう。

キッチンの照明は明かりが点いた状態で描かれていますが、実際には光を放射していません。これは、このライト オブジェクトはシーン内の他のオブジェクトと同様にオフなっているものの、マテリアルが輝くように設定されているためです。このプロパティは、後で人工のライトをオンにしてシーンをレンダリングするときに必要になります。
自己照明のキッチン ライトをデイライト シーンに合わせて修正する:
スレート マテリアル エディタを開きます。
([マテリアルをオブジェクトから選択])をクリックし、Camera002 ビューポートで[Pendant Light]オブジェクトの下部をクリックします。


レンダリング フレームのクローンをもう 1 つ作成してから、再度イメージをレンダリングします。
キッチンの照明器具が暗くなり、レンダリングのざらつきが軽減されました。
次の図に示すレンダリングされたフレームでは、さらにざらつきが少なくなり、実際のカラーに近づいて、シャドウもシャープになっています。

このイメージは、[シャドウ サンプル]を 512 に設定し、レンダリング フレームを次のように設定して作成しました。

設定を元に戻したのは、次のレッスンのためです。次のレッスンでは、Revit シーンから読み込んだ人工のライトを使用してバンガローのライティングを行います。