INI ファイル キーへのアクセス
 
 
 

INI ファイルは、一般にユーザ インタフェース状態の設定やその他の任意の情報を格納するのに使用される純粋な ASCII テキスト ファイルです。データは、任意の数のキーとそれに対応する値を持ったカテゴリに編成されます。

MAXScript は、INI ファイルを管理するための非常にエラーに強い関数セットを提供しています。たとえば、存在しない INI ファイルに新しいカテゴリやキーを設定すると、別のファイル管理関数を呼び出さなくても、自動的に新しいファイルが生成されます。また、既存のファイルもしくは存在しないファイルから存在しないキー値を取得すると、エラーを発生させずに空の文字列を返します。

INI ファイル内のカテゴリ、キー、値の読み込み、書き込みには、以下のメソッドを使用します。

getINISetting <filename_string> <section_string> <key_string> 		

指定されたファイルから INI の設定を読み込みます。ファイル内の <section_string> で識別されるセクションが検索され、続いて <key_string> で指定されるキーが検索されます。このキーに割り当てられる値は、文字列として返されます。

指定されたファイル、セクション、あるいはキーが見つからない場合は、空の文字列 "" が返されます。

例:

GetINISetting "c:/3dsmax6/3dsmax.ini" "Directories" "Scenes"

3ds Max 6 以降では、.ini ファイルのみが指定されている場合、このメソッドは .ini ファイル内のセクションの配列を返します。

3ds Max 6 以降では、.ini ファイルとセクションのみが指定されている場合、このメソッドはセクション内のキーの配列を返します。

   

setINISetting <filename_string> <section_string> <key_string> <key_value_string> 	 

指定されたファイルに INI 設定を設定します。キー値がファイルに書き込まれた場合は true 、キー値が書き込まれなかった場合は false を返します。ファイル内の <section_string> で識別されるセクションが検索され、続いて <key_string> で指定されるキーが検索されます。その後、 <key_value_string> が割り当てられます。

例:

setINISetting "c:/3dsmax6/3dsmax.ini" "Directories" "Scenes" "c:/3dsmax/scenes"

指定されたファイル、セクション、あるいはキーが見つからない場合は、新しいファイル、セクション、またはキーが作成されます。

指定されたファイルが読み込み専用、あるいはファイルが MAXScript 内で開かれた場合は、キー値はそのファイルには書き込まれません。

このメソッドは、書き込みが成功した場合に true を、失敗した場合に false を返します。

   

delIniSetting <filename_string> <section_string> <key_string>   

所定の INI ファイルの指定のセクションから、指定されたキーを削除します。

   

delIniSetting <filename_string> <section_string> 

所定の INI ファイルのセクションとセクション内のすべてのキーを削除します。

   

hasINISetting <filename_string> <section_string> [<key_string>] 

指定されたファイル内に INI 設定が存在する場合は true を返します。

このメソッドは、3ds Max 2008以降で使用可能です。

ファイル内の <section_string> で識別されるセクションが検索され、続いて <key_string> で指定されるキーがテストされます。

<key_string> が指定されない場合、 <section_string> で指定されたセクションがテストされます。

   

関連するメソッド:

getMAXIniFile() 

3ds Max 6 以降では、現在の 3dsmax.ini ファイルを文字列で返します。ini 設定をレジストリ内に保存する製品の場合、このメソッドは undefined を返します。

関連事項