Windows 環境(64 ビット)

Maya Developer Kit は、オンラインの Autodesk Exchange (https://apps.exchange.autodesk.com/MAYA/ja/Home/Index)で利用可能です。C:¥Users¥<name> にアーカイブをコピーして解凍すると、devkitBase という名前のフォルダが作成されます。devkitBase¥devkit¥plug-ins に多くのサンプル プラグインがあります。Developer Kit には、いくつかの Maya API アプリケーションが含まれ、これらは devkitBase¥devkit¥applications にあります。¥devkit フォルダおよび ¥mkspecs フォルダを C:¥Program Files¥Autodesk¥maya2017 にコピーします。

したがって、フォルダ構造は次のようになります。

Mac OS X プラットフォームまたは Linux プラットフォームのビルド環境を設定する方法については、次を参照してください。

注:

カスタム プラグインをコンパイルする場合、必要な C++ API ヘッダー ファイルおよびライブラリは、Maya インストールの次のフォルダにあります。

  • ヘッダー ファイル: ..¥include¥maya
  • ライブラリ: ..¥lib

コンパイラの要件

Windows でプラグインとスタンドアローン アプリケーションをコンパイルするには、Visual Studio 2012 Update 4 を使用します。

注:

Maya では、異なるリリースでビルドされたプラグインの間にバイナリ互換性はありません。たとえば、Maya 2015 でビルドしたプラグインを Maya 2016 にロードすることはできません。新しいリリースごとに、ソースを再コンパイルする必要があります。しかし Maya ではソース コード互換性を維持することを目標にしていますので、ほとんどの場合はソースを変更する必要はありません。

Maya プラグイン

サンプル プラグインを使用する前に、プラグインをビルドする必要があります。インストールしたフォルダ内でプラグインをビルドするか、独自の作業フォルダにプラグインをコピーすることができます。

プラグインのビルド

各プラグインはそれぞれ専用のサブフォルダに常駐しています。 個々のプラグインをビルドするには、そのサブフォルダに移動し、対応するソリューション ファイル(.sln ファイル)をダブルクリックして Microsoft Visual Studio 2012 Update 4 にロードします。 ソリューションのロードが完了したら、ビルド(Build)メニューからビルド ソリューション(Build Solution)を選択します。 Visual Studio はプラグインをビルドし、生成された .mll ファイルを、プラグインのビルド対象の設定を表すサブディレクトリに配置します。 たとえば、circleNode プラグインをビルドするには、C:¥Program Files¥Autodesk¥maya2017¥devkit¥plug-ins¥circleNode フォルダに移動し、circleNode.sln ファイルをダブルクリックして、ソリューションをビルドします。Debug|x64 設定に対してビルドしたと仮定すると、ビルドされるプラグインは C:¥Program Files¥Autodesk¥maya2017¥devkit¥plug-ins¥circleNode¥x64¥Debug¥circleNode.mll に配置されます。

サンプルのプラグインをすべてビルドするには、Developer Kit の plug-ins フォルダ(C:¥Program Files¥Autodesk¥maya2017¥devkit¥plug-ins)に移動し、Plugins.sln ファイルをダブルクリックして Visual Studio にロードします。ソリューションのロードが完了したら、ビルド(Build)メニューからビルド ソリューション(Build Solution)を選択します。 その後、Visual Studio はサンプルのプラグインをすべて再ビルドする必要があります。

プラグインのロード

プラグインのインストールとロードの詳細については、「Maya プラグインのインストール」を参照してください。

Maya API アプリケーション

アプリケーションのビルド

アプリケーションがインストールされたフォルダ内でアプリケーションをビルドするか、独自の作業フォルダにアプリケーションをコピーすることができます。

個々のアプリケーションを構築するには、ソリューション ファイル(たとえば readAndWrite.sln)をダブルクリックして Microsoft Visual Studio にロードし、続いてビルド(Build)メニューからビルド ソリューション(Build Solution)を選択します。 アプリケーションは Visual Studio でビルドされ、生成した実行ファイルは C:¥Program Files¥Autodesk¥Maya2017¥devkit¥applications フォルダに配置されます。

サンプルの Maya API アプリケーションをすべてビルドするには、APIApplications.sln ソリューション ファイルを使用します。

アプリケーションを実行する

インストール中に Maya 実行可能ディレクトリをパスに追加した場合は、アプリケーションをすぐに実行できます。追加しなかった場合は、アプリケーションを Maya 実行可能ディレクトリにコピーして実行する必要があります。

スタンドアローン型 Maya API アプリケーションを実行するには、数種類の環境変数を設定する必要があります。その変数は以下のとおりです。

  • MAYA_LOCATION
  • Path

たとえば、次のようになります。

set MAYA_LOCATION=c:\Program Files\Autodesk\Maya2017
set Path=c:\Program Files\Autodesk\Maya2017\bin;%Path%

シェルで既存のコマンドが失われないように、%Path% を含める必要がありますので注意してください。

プラグインのビルド ファイルを作成する

前のセクションの説明により、Maya に含まれているサンプル プラグインをビルドして使用することはできるようになりましたが、それでもまだ独自のプラグイン作成に関する情報が必要です。Windows では、ソース コード ファイルの作成プロセスは Linux と同じですが、それに加えて Microsoft「Project」ファイルを作成し、Developer Studio がプラグインのビルド方法をわかるようにしておく必要があります。これは、次のセクションで説明するプラグイン ウィザードを使って行うことができます。