サンプル プラグイン

このセクションでは、Maya に付属のサンプルのプラグインの機能について説明します。

Maya Developer Kit には、数多くのサンプル プラグインが提供されています。開発キットは https://apps.exchange.autodesk.com/MAYA/ja/Home/Index の Autodesk Exchange からオンラインで入手できます。

サンプルをビルドするためのビルド環境をセットアップする方法の情報については、「ビルド環境を設定する」を参照してください。

サンプルは 4 つのカテゴリに分けることができます。

これらのサンプルでは通常、ファイル名からプラグインの種類がわかるように、次の命名規則を使用しています。

接尾部 修正される問題

Cmd

新規のコマンドを作成するプラグイン。

Tool

新規のインタラクティブ ツールを作成するプラグイン。

Node

新規のノード型を作成するプラグイン。

Translator

新規のファイル トランスレータを作成するプラグイン。

Shader

新規のシェーディング ノードを作成するプラグイン。

Manip

新規のマニピュレータを作成するプラグイン。

Field

新規のダイナミック フィールドを作成するプラグイン。

Emitter

新規のダイナミック エミッタを作成するプラグイン。

Spring

新規のダイナミック スプリングを作成するプラグイン。

Shape

新規のシェイプを作成するプラグイン。

Shader

シェーダ ノードを作成するプラグイン。

スクリプト プラグイン

Maya Developer Kit のスクリプト プラグインでは、Maya Python API 1.0 および 2.0 のプロキシ クラスの使用について説明しています。Python API 2.0 のサンプル プラグインは py で始まります。たとえば、2.0 バージョンの helloWorldCmd.py プラグインは、pyHelloWorldCmd.py と呼ばれます。すべての API 1.0 プラグインに 2.0 バージョンがあるわけではありません。その逆も同じです。

シェーダのソース コードのサンプル

brickShadercheckerShadergammaShader などのシェーダ ソース コードのサンプルは、devkit¥plug-ins にあります。サンプルは両方のハードウェア シェーダについて示しており、Maya のシーン ビューをレンダリングする場合に使用されます。また、ソフトウェア シェーディング ノードについても示しており、これは Maya のソフトウェア レンダラでレンダリングする場合に使用されます。

ソフトウェア シェーディング ノードは、一般にサード パーティのレンダラと互換性がありません。これらのレンダラでは、フレーム全体で定数となっている特定の出力値をシェーディング ノードからピックアップしますが、オブジェクト単位、頂点単位、サンプル単位で変化する値については、固有の API にシェーダを作成する必要があります。

スタンドアローン アプリケーション

スタンドアローン アプリケーションには、アプリケーションのメイン ルーチンが組み込まれており、API コールによってバッチ モードで Maya にアクセスします。スタンドアローン アプリケーションは、プラグインとは若干異なる方法でコンパイルされていますが(デバッガを使用してプラグインをデバッグするを参照)、プラグインと同じ API を同じように使用します。

注:(Linux)いずれかのスタンドアローン アプリケーションを実行するには、環境変数 MAYA_LOCATION と LD_LIBRARY_PATH を設定する必要があります。MAYA_LOCATION は /usr/autodesk/maya (または、その他 Maya のインストール先の場所)に、LD_LIBRARY_PATH は「$MAYA_LOCATION/lib」に設定してください。

これらの変数を設定しないと、スタンドアローン アプリケーションの起動時にエラーが発生します。