Autodesk Maya 2015 Extension

Python API 2.0

130 を超える新しいクラスが Python API 2.0 に追加されました(MPxNodeMPxData および多数のレンダリング API を含む)。

15 を超える開発キットのサンプルも利用可能で、Maya インストレーションの devkit¥plug-ins¥scripted ディレクトリにあります。すべての Python API 2.0 開発キットは、接頭語の py を使用して名前が付けられます。

詳細については、Maya Python API 2.0 のリファレンスを参照してください。

新しいプロファイラ クラス

2 つの新しいクラス、MProfiler および MProfilingScope は、Maya のプロファイラ(Profiler)を使用できるように追加されました。プロファイラ(Profiler)では、各プロセスが使用する時間の長さを記録してグラフに示すことにより、シーンのパフォーマンスのボトルネックを特定することができます。

Maya で、プロファイラ(Profiler)ウィンドウを開くには、ウィンドウ > 一般エディタ > プロファイラ(Window > General Editors > Profiler)を選択します。

MProfiler クラスには以下のような関数があります。

  • addCategory(): プロファイラ(Profiler)にカテゴリを追加する
  • getEventTime(): イベント時間を戻す
  • getBufferSize(): プロファイラ(Profiler)のバッファ サイズを返す

詳細については、MProfiler クラスのマニュアルを参照してください。

MProfilingScope::MProfilingScope() メソッドを使用して、プロファイルする関数を計測することができます。

プロファイリングを有効にするには、プロファイラ(Profiler)ウィンドウの開始(Start)をクリックするか、MEL または Python の profiler コマンドを使用することができます。

プロファイラ(Profiler)ウィンドウの詳細については、Maya ユーザ ガイドの「プロファイラ」を参照してください。profiler コマンドの詳細については、MEL コマンドおよびPython コマンドのドキュメントを参照してください。

MAYA-32709

カラー管理

新しい MColorManagementUtilities クラスによって、呼び出し元は Maya からカラー管理情報を取得することができます。このクラスは、カラー管理機能が(指定された適切なユーザの資格を)使用できるかどうか、カラー管理がシーンで有効になっているかどうかを照会して、カラー変換名からカラー変換 ID を取得するためのメソッドを提供します。

MFragmentManager

MFragmentManager::removeFragment() 関数は、削除し、Maya の実行中にもう一度追加することによってフラグメントを変更できるようになります。さらに、このメソッドを使用して、Maya 既定のフラグメントをユーザ独自のものに置き換えることもできます。

UI 描画マネージャの機能強化

  • フォント スタイルの制御です。次の新しいメソッドが追加されました。
    • MUIDrawManager::setFontIncline() はフォントの傾斜を制御します。ユーザは入力時にフォントの傾斜タイプを渡す必要があります。既定によって、Maya では、イタリックの傾斜でなく、通常の傾斜を使用します。可能な値については、enum TextIncline を参照してください。
    • MUIDrawManager::setFontWeight() はフォントのウェイトを制御します。ユーザは入力時にフォントのウェイト係数を渡し、フォントのウェイトを変更する必要があります。幅は 1 ~ 99 です。MUIDrawManager は、一般的に使用される 5 つの事前定義された係数をユーザに提供します。現在、ほとんどのフォント ファミリでは、ライトおよび太字のウェイトのみが完全にサポートされています。既定では、太字のウェイトを使用します。可能な値については、enum TextWeight を参照してください。
    • MUIDrawManager::setFontStretch() はフォントのストレッチを制御します。ユーザは入力時にフォントのストレッチ係数を渡します。幅は 1~ 4000 です。MUIDrawManager は、一般的に使用される 9 つの事前定義された係数をユーザに提供します。一般的に使用される係数は 50 ~ 200 です。可能な値については、enum TextStretch を参照してください。
    • MUIDrawManager::setFontLine() はフォンのライン タイプを制御します。ユーザは入力時にフォントのライン スタイル係数を渡す必要があります。MUIDrawManager は、上線、下線、取り消し線の 3 種類のライン タイプを提供します。可能な値については、enum TextLine を参照してください。

追加された新しい PySide サンプル

新しい PySide サンプルのスクリプトは、基本的な PySide スクリプトを作成するための基本概念を説明する devkit/pythonScripts フォルダに追加されています。さらに、トピック「Maya で PySide を使用する」では、サンプル スクリプトを補足する情報が追加されています。

開発キットのサンプル

footPrintNode 開発キットのサンプルは、わかりやすくなり、MUIDrawManager を使用してビューポート 2.0 で簡単なロケータを描画する方法を説明しています。

元のサンプルは、未処理の OpenGL/DX コールを使用してロケータを描画する方法を説明する rawfootPrintNode に名前が変更されました。

MUIDrawManager を使用するプラグイン コードは、一度だけ書き込み、すべてのプラットフォームとすべての描画 API に使用することができます。