トランスフォーム ノードは複数の子ノードを持つことができます。子ノードはトランスフォーム ノードの下に「グループ化」されます。ノードのグループ化により、複数の DAG パス間で同じシェイプを共有できるようになります。DAG パスは、root ノードから shape ノードへ移動するときに発生するトランスフォームのセットです。
トランスフォームまたは shape ノードに複数の親ノードがある場合、ノードはインスタンス化されたとみなされます。インスタンス化は、モデルのジオメトリの量を少なくするために有用です。たとえば木をモデル化する場合、単一の葉を 1000 枚作成して木に付けることができます。しかしこれでは、非常にデータが重いモデルになってしまいます。それぞれの葉に、独自の transformation ノード、shape ノード、NURBS データ、ポリゴン データが含まれるためです。その代わりに 1 枚の葉を作成して 1000 回インスタンス化し、同じ葉を 1000 枚作成して木の枝に別々に配置できます。このようにすると、シェイプ ノード、NURBS データ、ポリゴン データが共有されます。
この DAG 階層には、3 つのトランスフォーム ノード(Transform1、Transform2、Transform3)と 1 つのシェイプ ノード、リーフ(Leaf)があります。この DAG 階層では、Transform3 とリーフ(Leaf)がインスタンス化されるので、2 枚の葉が表示されます(2 つの親がある)。この例での 2 つの有効な DAG パスは、Transform 1 - Transform 3 - Leaf と Transform 2 - Transform 3 - Leaf になります。